学部長メッセージ(2016年8月)

まもなく、招聘教授として経営学部で一学期間教鞭をとられたスイスのジュネーブに拠点を置く人間主義経営センター所長のキマコウィッツ博士が離日される。お忙しい博士にとって、数か月間日本に滞在することはもうないだろうとのこと。誠実に英語での講義で多くの学生の学修を支えてくださった。さらに、学生のみならず教員にも様々な形で「人間主義経営」を考え学ぶ機会を提供してくださった。

1996年、創立者池田先生が、米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで地球市民としての3要件(智慧、勇気、慈悲)を提唱された。キマコウィッツ博士は、人間主義経営の推進力とこの3要件が一致していることを強調された。

人間主義経営の推進力は2つの対(つい)の力と1つの制限のない力のことをいう。まず、最初は、「目的」と「社会的妥当性」。企業の本当の目的とそれが社会に妥当性を持つかを常に追求することにより、社会に人間主義の価値創造ができると指摘されている。これは、「智慧」に通じるという。

第二の対の推進力は、「情熱」と「言行一致」、物事を成し遂げるためのガッツと言うだけでなく行動が伴うこと。この真摯さが重要であると指摘する。これは、「勇気」に相当する。

そして、最後の推進力は、エゴを乗り越えた「愛」であり、これは地球市民3要件の「慈悲」に相当する。

創価大学と人間主義経営センターの絆は、キマコウィッツ博士を通じ、これからも大きく発展させてゆくことを強く約しあった。

地球市民としての3要件

地球市民の3要件と人間主義経営推進力との一致

学部長 栗山直樹